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結婚指輪を造形物として、どう建て付けていくか。
建築的な発想でつくる結婚指輪

造形する上で、最も念頭に置いているデザインコンセプトは、構造自体を設計すること。

指輪の顔に相当する表面部分の模様をどうするかという事は極力排除し、土台をどう組み上げるかに注力する。骨組み作り。

かたちが、その造形物の構造上、取替え不可能な、全体を構成する要素になっているかどうかをデザインしています。

上にのっかる正面部分が、もし取替え可能ということなら、それは必然ではなく、装飾であり、小細工に陥ってしまう。

例えば面に対して1本の必要なセンターラインを引くとする。
これは中心線を強調すると同時に、そのラインを引かれた面の輪郭=キワを意識化させ、強調する。
輪郭の美しさを際立たせ、その全体像とラインは切っても切れない関係=相互に呼応する必然性が生まれる。

例えば、面に対して関係ない花や蝶の絵柄をあしらったとすれば、それは構造と呼応しない、削除可能な付け足し装飾であり、構造が物足りないから、ポイントでも付けて補おうとする弱さの現われでしかないと思う。

キズとテクスチュアの違い

構造と成りうる、支える要素として構成の一員としてそこに存在できているか、取り除いても成り立つものであるかの違い、不用意についてしまった汚れなのか、デザインの全体の方向を決定づける汚しなのかの違い。
それがキズに見えるのは、内容として機能していないから。キズではなく質感と感じられるためには、そのものを指す指標として表層を表現できているから。
ダイヤにキズが入ったか、それともラフダイヤモンドとして、自然の素朴さが愛されるざらついた質なのかは大きく違う。

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